『学園での新生活』 2003年7月号

 


私は、大野見村から自然学園にやってきました。

それまでは、瀬間ながらもお父さんお母さんと一緒に暮らしていました。

親元を離れての生活が始まりました。

 

 最初の日、さびしくて、置いていかれたことをうらんだりもしました。ひとり部屋で寝た夜は忘れません。

 

 でもここには、中学校に入ったばかりで留学してきた子もいます。

私ほどは寂しそうには見えませんが、お家の方からしょっちゅう電話があります。

そのこのことが心配でたまらないようです。

私は彼のことが少しうらやましいです。

 

 池川の自然は来た日に好きになりました。

前にいた村と同じようにホタルもたくさんいるそうです。

でもある子は「ここの空気はおいしすぎてたまらない(堪えきれない)」と言います。

毎日同じような学園生活に「あきた」と言います。

「なるほどそんなきもちもあるんだなぁ」と思いました。

 

 どの子もいろんなことで悩んでいるみたいです。親や職員さんに言えること、言えないこと、

自分で自分のことが分かること、分かりにくいこと両方があります。

そんなことを池川で勉強していきたいのです。

 

 私は両親に言われて池川に留学しました。

しばらくはここでやってみようという気持ちですが、

へこたれるときもあるまもしれません。

その時は、池川の皆さん、どうかよろしくお願いします。

遊びに来て励ましてください。

 

 

(以上の話はフィクションですが、よくある話です)

 

新入生ヤギ メアリー

 

 

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