『年頭のごあいさつ』 2004年1月号
池川自然学園長 山中倫雄
平成16年の新春を迎えるにあたり、池川町の皆様に新春のお慶びを申し上げます。
また、昨年の2月には「池川自然学園創立十周年」の行事を、池川町の皆様のご協力で
無事とり行うことができました。心よりお礼を申し上げます。
職員一同、新たな気持ちで次の節目に向けて頑張ってまいります。
年頭にあたり、平成15年4月からの学園の利用状況をご報告いたします。
12月上旬現在で、学園に留学中の者は男子7人、女子2人の9人です。
年齢別では17歳1人、中学3年生1人、2年生5人、1年生2人です。
県内の者は1人で、8人は県外出身者で、遠くは東京都から留学をしております。
この他に、1週間から2週間の体験期間を終了したものが4人おり、見学をした者が9人います。
そのうち9人は県外からこられました。
こうした留学生や体験者、見学者に共通しているのは「いじめ」や「不登校」の辛さをもち、
それぞれの地元に居場所がなく、進路の先が見えない不安を抱えているということです。
こうした県外の方々がインターネットを検索して池川自然学園に来られています。
山村留学の施設は県内外に、いくつもあるのですが、
年度途中いつでも受け入れてもらえる施設が全国的にも極めて少なく、
どれほど遠くても池川町を尋ねて来られます。
このことは、池川中学校に採りましては、年度途中に突然転校生を受け入れる、ということになります。
今年も4月から10月の間に5人の転校生を受け入れていただき、12月1日現在で7人登校させていただいております。
しかしながら転入後も環境の変化に戸惑い、度々、学園と協議を重ねるなど、
中学校や教育委員会の皆様には、ご面倒やご配慮いただいており、本当にありがとうございます。
最後になりましたが、池川町の皆様のご多幸を祈念し、
今後も学園への変わらぬご支援をお願いを申し上げ、年頭のごあいさつといたします。