オンリーワンの卒園式  2004年5月号


 三月二十日に自然学園で卒園式がありました。

町長さん、町の方々、池川中学校の先生方、在園生一一名、保護者の方々、

総勢四十六名に見守られながらの卒園式でした。

卒園生の挨拶、保護者のお礼の言葉には、心が熱くなりました。

卒園生のA君は池川中学校を卒業し、地元県立高校に合格しました。

 


《卒園にあたって》


卒園生A君


 僕は、池川自然学園を卒園できることをとてもうれしく思います。

僕が学園に来たのは、中学校二年生の時でした。

初めは、家に帰りたい気持ちでいっぱいでした。

半年経ってもその気持ちが変わることはありませんでした。

そんな気持ちもある中、学園の生活は楽しいものでした。

実習をしたり勉強したりスポーツしたりみんなとお風呂に入ったり、

一日一日がとても充実した生活を送れていました。

そんな生活の中で一番嫌だったのは、学校へ行けてないことでした。

僕は学校へ行けていない自分が嫌いでした。

今まで行けていた学校に行けていない自分を見るのが本当に嫌いでした。

そんな自分が変わり始めたのは、中学校三年生でした。

なぜか自分が大きく成長した様な気がしました。

学校にも行けるようになり、学校行事も充分ではなかったが、

自分の中では一生懸命取り組めたと思います。

学校に行けるようになったのも心の変化があったからだと思います。

そう思うと、この学園に来て本当に良かったと思います。

 

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