自然学園生活 2004年7月号
文章:女性職員B
現在、自然学園では、生徒一二名と職員四名が寝食を共に寮生活しています。
池川中学校へ登校している生徒もいれば、学園内で学習や実習をしている生徒もいます。
一二名の生徒ひとりひとりが学園生活での目的が違うので、
当然動きも違ってきます。そしてこれまた当然のようにトラブルも起こります。
トラブルが起こり腹も立ち、我慢もし、歩み寄ったり許し合ったりして生活しています。
表情や言葉遣い、起きる時間や寝る時間、靴の脱ぎ方、戸の開け閉め、
物を大事にすることなどの日常生活の大切さをあらためて感じています。
しかし、身近なこととはいえストレスや悩みを抱えていると落ち着いて取り組むことが出来ません。
心の状態は日常生活に現れやすいのです。
不慣れな共同生活を立派にやり遂げることが目的ではなく、
生徒ひとりひとりが共同生活の中で自分の不慣れさや未熟さに気付き、
修正していくものだと考えています。
そこで大人の見極めや指導の仕方が問われているのだと思います。