『学園生活をふり返って』
(H12年3月)高1
年齢男子

 学園生活をふり返って、つらいことが多かったと思います。つらいことが多くてイヤになったりしました。家に帰った時、学園へ帰りたくなくなったり、親と離れるのがさびしくなったりしました。それでもぼくは、最後まで本気で「帰りたい。」とは言いませんでした。それは自分ではえらかったと思います。けど心の中では、帰りたいと思っていました。けれど、帰りたい、と思うほどのつらいことをがまんできたことは、かならず先々のぼくのためになってくると思っています。この池川自然学園で生活したことは、将来のぼくに役立ってくると思っています。
 学園に来て良かったことは、作業が出来るようになったことです。最初のうちはつらくてしなかったけれどだんだん出来る様になりました。やった方が自分のためだと思える様になりました。そうしていろんな作業をしました。道を土でうめる作業、ヤギの草刈り、炭の配達、どんぐりを植えるための土ほり、どんぐり植え等、体を動かせて良かったです。体を動かすといえば、スポーツもしました。キャッチボール、野球、サッカー。スポーツは基本的に好きなので楽しかったです。ランニングはつらかったけど、しばらく体を動かしてなかったのでいい運動になりました。野球でヒットを打ったときは快感やったし、サッカーで点を取った時は興奮しました。小学校でサッカーをしたことや、中学校でソフトボール部に入っていた時のことを思い出してなつかしくなりました。朝勉は学習もしました。主に数学です。フロの時間になると、ボイラーを入れ、お湯を入れて入りました。「自分ではやりたくない。」と言った時もあるけど何とか自分で出来る様になりました。洗濯も自分でしました。やってみて母親の苦労が分かりました。このように今までできなかったことができて、良い体験になりました。たしかにつらかったけどつらいことをすることも大事なんだな、と思いました。
 いろんなものの考え方が変わったかどうかは今は分からないけど、ぼくのためになっていると思っています。
 人間関係がうまくいかない時もあったけど、それなりに話せる友達もできました。(中略)
 ぼくは、家に帰ったら高校に行こうと思っています。学園で学んだことがプラスになれば良いな、と思っています。