1997年8月号広報誌
自然学園の勤労体験の一つに炭焼があります。
この体験は、他にはなかなかないものと学園は自負しています!
現在では数少なくなった炭焼体験者(強いていえば無形文化財的存在?)の
隅田作業指導員の指導によるもの。
当初に出来た窯(かま)は山際近くに作っていたので山の水が窯に入るようになり作りなおし、
新しい屋根付きのものが出来たのが94年4月でした。
以来この窯はこじゃんとよく働いてくれていた。
95年2月橋本県知事来訪の時も見学して頂いた由緒正しい窯なのです。
毎年行われる「夏のわくわく自然体験セミナー」参加のちびっこも炭焼体験をし、
その炭を使って飯盆炊飯やバーベキューなど楽しい行事に大満足。
帰りには小さな体でえっさえっさ炭のお土産を持って帰っていきました。
町内外の方たちに炭を購入していただき、
また農協の高知直販所でも取り扱っていただき感謝に耐えません!
炭焼といっても、並み大抵の仕事ではございません。
まず学園のまわりの木立(椎の木)を切り倒し、チェーンソーで枝打ちし、軽トラで炭小屋に運ぶ。
その原木を適当な長さに切って割る。
こう書くと3分クッキングのごとく出来上がりそうですが実際にはかなりの力仕事なのです。
学園生はこの原木にくさびを打ち込んで、金づちでたたいて割る原木割りが大好きです。
えいやっと打ち込んで割れたときの爽快感は得もいえぬ気分らしい。。
これを窯につめていきます。
一窯には相当たくさんの原木が必要。
炭窯に火をつけると、学圏内に炭を焼く不思議なにおいが漂っていきます。
ところが先ごろ窯の天井がひび割れして使えなくなり、三度目の正直で修復作業をしてこの程完成。
三代目家光ならぬ学園炭窯の時代がやってきました。がんばれ、すみがま!