『学園の思いで』
(平成10年3月)17歳女子


 私は、再び三月に、入園してもう一年が過ぎようとしています。
 今年の一年は今までに最高に早い一年だったと思います。
 去年の三月に入園した私のことを振り返ってみると、「仕事がしたい。働きたい。」という気持ちでした。それができるかどうかはまだ分からない不安な気持ちもありました。
 四月、池川木材に働きに行くことになり、自分で言い出したことだから、最後まで、やり通そうと思いました。
  けど思ったよりうまくいかず、仕事の内容とかでなく人間関係がうまくいかず、途中で投げ出してしまいました。一ヶ月ぐらい池木にいくのを拒みました。
 そして、七月から、職場を変えてもらい本社から遠いみのこしにいくことになりました。本社に通っている時よりも早くおきなけれればみのこしに間に合わないのでいつもより20分早く起きることにしました。
 けど、本社にいた時よりも仕事内容がハードでしんどい毎日でした。
 だけど、人間関係の方はうまくいっていました。けど、やはり、どこへ行ってもいやな思いをする事はあり、すぐには立ち上がる事はできなかったけど、こんな事でめげてたらどこに行ってもやっていけないと自分でも思い、少し時間がかかったけれど、立ち上がる事が出来ました。けど、いやなことがあった時私の周りの人たち、私の相談事を解決しようと、私と同じ立場になり一生懸命支えてくれた事を思い出します。
 そして、池川木材に通うのも後一週間になった頃、一日一日ものすごい速さで過ぎていきました。
 今まで、毎日がなぜこんなにも長いのだろうと思っていたのが、もう池川木材で働く事ができない、さびしい、という気持ちになり、もう少しいたい働きたいと思いました。
 三月六日、池川木材最後の日、最後の仕事を終えて、夜、送別会までしてもらって、私は本当に幸せだったと思います。
 私が、こんな気持ちになれたのも職場の人たちと学園の職員たちが私をはげましてくれたおかげだと思います。
 そして学園生活にも、いろいろな事があったのを思い出します。
 クリスマスパーティー、バレンタインパーティー、お別れ遠足、マラソン、バレー大会と、どれをとっても楽しかったと思います。
 私が、学園に来て学んだ事はたくさんあると思います。市内にいた時は朝起きるのもできなくて、毎日がだらけた生活でした。
 けど学園に来て、朝起きる事もでき、毎日が充実した生活を送れたと思います。
 私の、学園での思い出はたくさんあり、もう別れと思うと本当に悲しいです。
 三月十三日、卒園式まであと二日、本当に日が早く、卒園式の準備も着々と進んで、自分の部屋の荷物をダンボールにつめこむ時、これで最後、という気持ち、学園でいろいろあった、つらい悲しい気持ちがこみあがってきます。
 学園生活あと少し、みんながそれぞれの道を行こうとする時、私もこれからどんな事が起こるか分からない不安な気持ち、良い方向に向かっていくのも、悪い方向に向かっていくのも、自分自身、今までいろんな事があった学園の生活を思い出し、私自身もがんばっていきたいと思います。
 本当に学園のみなさんには、お世話になったと思います。