1998年年1月号

若松親方 来園

池川町高齢者大学の講師として招かれた若松親方に、
講演前のお時間をいただき学園にも寄っていただきました。

お昼は薪をくべて大鍋で炊いた豚汁と、五目寿司という学園流のもてなしです。
昼食を一緒にとりながら、高校時代の思い出話(学園の字賀指導員とは同級生だったのです)、
二人のお子さんのこと、部屋のお弟子さんたちのことなど、いろいろ話してくださいました。

「家族的なつきあい、生活の中で人が育っていくというところが、
相撲部屋と自然学園との共通している点」
と言われていたのが印象に残っています。

学園という大家族、そしてまわりには隣近所で温かくお世話をして下さる町内の方々。
理想の環境の中で、今8人の生徒たちは育ちつつあります。

若松親方のオープンで温かい人柄に生徒たちが馴染んでいくのに、そう時間はかかりませんでした。

高知大学の学生来園・交流

高知大学教育学部の教授と学生総勢16名が、11月の末に来園されました。
午前中は学園の様子をお話し、昼食後は学園生たちと泥にまみれて遊んでくれました。

前日に来園の予定を学園生に伝えたときの反応はというと・・・
「はっきり言って、大学生が来るのに、あまり気が向かなかった。」
「こわい人だろうな。」「どんな人がくるのかな・・・会うのをやめようかな」
と不安気でした。

しかし、当日の昼食時に対面しお互いに自己紹介をすると、
「やさしそうな人ばかりだった。」
「会ったらけつこうみんな、愛想がよかった。」
という印象をもったようです。

その後、グラウンドに出ました。
「サッカーとかバレーを一緒にやってみて、やっぱりやさしいお兄さんお姉さんばかりだと思いました。」
「大学生が来る前に思っていたより、楽しかったです。」
「最後に、ぼくの家からもってきたみかんをみんなが食べてくれてうれしかった。
お別れで帰る時、ちょっとさびしかった。けど、すごくこの一日は充実していた楽しかった。」
(学園生のSさん、S君の感想文より抜粋)

新しいものを受け入れにくいのは自然ですが、
実際に触れてみて、こんなに変わっていけるのも自然だと思います。
これは、学園生にとっても本当にいい経験でした。