11月8日 高知新聞投書欄「声ひろば」に学園長の投稿が掲載されましたので、ご紹介いたします。

短期の山村留学を終えた県外出身の中学生の保護者からいただいた、お礼の手紙の一部です。

「池川での経験は子供を本当に成長させて頂いたと心から感謝しております。以前お世話になった方々に『ご心配をおかけしました』というお礼や『ありがとう』と相手を気遣う言葉が自然に出てくるようになりました。子どもにとって、学園の存在が心の支えとなっているのは間違いありません。私たち家族は学園の事はもちろん、高知県、そして四国が大好きになり、テレビのニュースや旅番組も思わず見てしまいます、スーパーで野菜や果物を見て、高知県産だ、四国産だ、『これにしよう』と思って購入しています。本当にご縁がありましたことをありがたく思っています。」

中山間の小さな施設で、体験を希望する子どもと。それを支援する人々が山村の田舎体験を通じて「心」をつなぎ、こち県の特産品に愛着を感じてい頂いたことはありがたく、予想もしなかったことです。
このことで人々を迎える気持ちやお世話する心遣いが物の流れを変えることのできる期待も感じました。これからも高知の特産品の発展とおもてなしの心が。ますます拡大する事を期待しています。

宇賀敏孝 池川自然学園園長 仁淀川町

A君は、東海地方からやってきた中学生でおよそ一ヶ月の学園生活でした。保護者の方からこのような手紙が届くことは、職員としてうれしいことです。そして、それ以上にA君自身の成長に喜びを感じます。何がきっかけで立ち直るのかは分かりません。A君はここでの集団生活で何かを感じ、15歳のA君自身が新しい生き方をしようと決断し、それを実行していることが伝わってきます。
A君が学園を離れるとき、「この学園に自分がいた記念として、ブログに私の写真を掲載して下さい」と言われました。その約束をまだ果たしていませんが、いい笑顔の写真があります。私は写真が嫌いだったA君この一言を忘れることはないでしょう。

池川自然学園 指導員 大野