1997年7月池川町広報誌

緑の大白然の中、ウグイスやカッコウ、野鳥の声で目覚める朝、「遠山無限碧(みどり)層々」

遠山に向かって胸をはり、新鮮な空気を深呼吸し学園の一日の始まりです。

目を下に移すと、園内の緑はまたまだ少なくて、
あちこちの斜面には赤土の肌があらわにむき出されています。
開園当時植えた桜やかえでなどがやっと園生の身の丈くらいに育っていますが、まだまだ赤ちゃんです。
日差しの強い夏になっても、緑陰は楽しめません。

この学園に耳よりなお話かありました。
松山市の方がこのたびお住まいを改増築されるに当って、
庭木を13,4本処分されるという話です。
仲に入ってお世話下さる方があり、役場の作業班のお力を借りて、所長やスタッフがダンプやレッカー車で庭木の受入れに行きました。

それはそれは見事な庭木をいただき、学園の入口、体育館前、男子寮前庭なとに植えました。
そのほか用居の方からは五葉の松、もみじ荘のケヤキなど、町内の方々のこ好意によって園内の風景が変わりました。
庭木のおかげで、建物にも重みがてきました。

これからますます学園も実質的な重厚さを増していかねばと思っております。

 

 

ところで、そろそろホタルの季節になりました。
中学1年の学園生の作文を紹介します。

ほたる舞う
きれいだ きれいだ
なつのよる。

ほくは、学園のみんなとほたるを見にいきました。
相ノ谷の集会所の前の川で見ました。
たくさんいたので、ぼくはビンに入れて、本か読みたいと思いました。
お腰のはしの部分から青白い光を出して、とてもきれいに光っていました。
ふしぎに思いました。