『池川自然学園に入園して』(H10年3月)中学3年男子


 今から、二週間前にこの池川にある自然学園に入園した。
 この学園のことは、親から知らされた。突然、何をいいだすかと思い、親に「ここに入園してみなさい。」と言われ、初めはかなり嫌だった。その理由は、第一にほとんど何もないこと。第二に友達に会えないということ。第三にかなり緊張することだった。それに、自分と趣味の合う人や話をしてくれる人がいるかと、かなり不安だった。
 自分の趣味は、格闘技の中でも特に大好きなK-
T、これは見ていると体がうずうずしてきて、鳥はだが立つほど感動する。いままでよく「感動」という言葉をちょくちょく使っていたけれど、本当のことを言うと、みんなのまねをしていただけだった。でも、生れて初めて、感動した。K-Tを初めてみた時は、(他のスポーツは)いろいろあって、ごちゃごちゃしていた。でも、K-Tというスポーツは、シンプルで、パンチとキックで相手をKOするという快感がたまらなかった。選手は、しかも、スーパーへヴィー級の人ばかりだからだ。もう一つは、ライフルや銃を使ってサバイバルゲームをすること、ストレス解消には、もってこいのスポーツだからだ。
 こういうことが好きな人がいるか心配だった。趣味が合う人とは、かなり話しやすいからだ。
 結果は、いた。まずK-Tの好きな中一が一人、銃はなかなか言い出せなかったけれど、言ってみたら、ほとんどみんな好きだった。
 無事に友達も出きた。
 学園でのスケジュールは、朝七時に起床、まずこれがきつかった。今まで、家で好きなだけ、寝ていたからだ。それから、七時十五分に点呼、七時三十分に朝食と、完全に集団生活のものだった。ぼくは、集団生活があまり得意ではなかった。それから飼育、これが一番嫌だった。なぜなら、ものや動物の世話をするのは、大嫌いだからだ。当然、タマゴッチがはやった時も、買う気がしなかった。それほど、セワをするのが嫌だった。
 その次は、実習。これでは、初めて体験したことがあった。それは、炭作りだった。まず木をわり、わった木を、窯の中につめていく。そして、全部つめ終わると、点火し木を炭にするということだった。この木わりは、かなり、めんどくさく、つかれた。それから昼食をはさみ、また実習、学習、それから、スポーツ、嫌な飼育が終わって、次は、大好きな風呂、それから夕食、七時三十分から夕礼、十時には点呼、ここまで来ると完全な集団生活だ。前にも言ったように集団生活が苦手だから、この学園は、かなり、つかれるということがわかった。
 
だけど自分の生活をきちんとするという面では、最高の環境だと思う。